アシスタントが育つ5つの教え方

悩む美容師の教科書




こんにちはHiroです。
前回はモデルハントに習う集客のポイントについてやっていきました。
今回はアシスタントの悩みのうち、

  • 人間関係が悪い
  • モデルハントが辛い
  • なかなか上手くなれない
  • 拘束時間が長い(レッスンも含め)
  • 給料が少ない
  • アプローチなどのノルマがきつい

この中の1番悩みが解決しづらいと思われがちな、なかなか上手くなれないことのついて書いていきます。



やってはいけない教え方

まず新しい技術を先輩が教える時ってほとんどが、

「ここはこう切ってこの角度で。」

「まずここをブロッキングして。」

「ここはこうして。」

というプロセスについて教えていくことが多いですが言っていいですよ。

「そんなの本みたらわかるわ。」

「教え方下手ですね。」ってw

 

そんなことは
まず後輩がその技術に入る前に用意して、クソ長いだけで意味のない朝礼や終礼の間にでも見せといてあげてください。

実際にマニュアル通りにやればそれでいいことだったらプロセスのみでいいです。

例えば、お会計のレジのうちかたとか掃除の仕方とか。

 

しかし、僕たち美容師の作業は感覚的なところが多く、不正解はあっても唯一無二の正解というのはないんです。

シャンプーの力の入れ方や、カットの毛量調節なんかもそうですよね。


すいてはいけない場所や限界の量感はありますが、すきバサミを何回入れると完璧なんてのはありません。

 

だから大半の美容師はこう言うんです。

「重いと思うところをすきなさい。」

「気持ちいいと思う力加減でやりなさい。」

 

そんな教え方してるからいつまでたってもアシスタントがのびないんです。

下の子が下手なんじゃなくて、上司の教え方が下手なんですよ?

 

 

教え方①まず見せろ

例えばブローの練習だとする。最初に伝えるのはたった2つでいいんです。

  • ブラシの正しい使い方
  • 面が綺麗になる入れ方

この2つでいいんですが、これをやらせるんわけじゃないんです。


何度も何度も見せる。

 

ドライヤーは持たなくていいから、ひたすらゆっくり解説しながら、
「そろそろ飽きたよ…」って顔するまでです笑

 

目を閉じても思い浮かぶくらいに正しいやり方をすりこむ。

それからやらせてみるんですが、最初が一番大切でここは絶対につきっきりです。

とにかくブラシの使い方・正しい持ち方を正確に手に叩き込む。

 

 

教え方②褒めまくれ

教え方のプロセスには一見関係ないように感じるかもしれません。

しかし、
かなり重要なことなんですが、ここを軽視してしまうからやり方だけの教え方になって伸びないんです。

 

ブラシを通すたびに褒めて、5回褒めて1つアドバイスくらいでちょうどいい。

こんなに簡単なことなんだよって、ひたすらすり込んでいく。

これは大人でも子供でも一緒で、楽しくなかったら辛いだけで続かないです。

 

「楽しさは自分で見つけろ。」
「辛くて当たり前。」

とか言ってしまうバカもいるけど、だから後輩が背を向けてみんな辞めていくんです。

 

思う瞬間はあっても悪ではないですが、
そのまま伝えた時点でダメ上司です。

上の2つの指摘は教え方を放棄しています。

どうしてそれが大切なのかが伝わってこないし、そもそも辛さより希望や安心に包んであげて育てたほうが、ここって時に踏ん張ります。

なぜなら、心地良い経験をしているから。


自己肯定感を増やしてあげると、自分の居場所を守るために頑張れるから。

 

自己否定感が強いほうが努力するように思えるかもしれませんが、すぐとなりに諦めや逃避、攻撃が潜んでいることが多いです。

その子を認めてあげて必要だと思うことをアドバイスする。

そしてその理由を理解させ、もっと褒めてあげる。

単純ですがそれだけで人は育つし努力できる。あなたについてきてくれます。

 



 

教え方③小分けにして理解させろ

そして、ブラシの使い方がわかればいよいよドライヤーですが、これもただやらせたらいいんじゃないんです。

ブローの目的は3つあって、なんでブローするかというと、

  • ツヤを出す。
  • 動きやボリュームのコントロール。
  • 乾かす。

ですよね?


それぞれについてゆっくりでいいから一緒に考え、さらに理解させてあげる。

 

Q.ツヤをだすにはどうしたらいい?

A.面が整ってる状態で適切な熱を入れる。

ならブラシの正しい入れ方を見せる。

 

Q.動きやボリュームのコントロールのやり方は?

A.根元を立ち上がらせたり、寝かせるコントロールが大切。

そのやり方を見せ、デザインにつなげていく。

 

Q.どの程度乾かす?そして早く乾かすには?

A.ブロッキングの厚み、ハンドブローの水分コントロール

どこまでハンドで乾かすかと、熱を入れていない時間の短縮方法を見せる。

 

こうやって段階にわけ、手が正しく動くようにした後で1つずつコツを解説しながら真似させる。

見せてあげ、見てあげながら導く。

レッスンは楽しく、簡単なんだよってすりこむ。

 

そして営業は本気でやり、間違ってたらその場で指摘しながら進んでいく。

営業中は僕たちの戦いで本番だから、お客様には伝わらないようにアシスタントだけに伝えながら、プレッシャーのなかで結果を求めていく。


ここでは叱ってもいいです。

そして営業が終わったらがんばってたことを、叱った3倍きちんと本人に伝えながら褒めてあげる。

 

 

教え方④メモをとらせるな

「今からやってみせるからメモをとっておいて。」

っていうセリフよく聞くんですが、まずこの時点でアウトですよね。

 

作業見せながらメモを取らせてると。その子が本当の意味での見るということに集中できない。

そもそもメモを取らないと、覚えられないような指導をしてるほうが悪いです。

 

その都度、ポイントの説明をいれるんじゃなくて、見せる前に先に全体の流れをきちんと伝えないと、細かいところの意味が繋がっていかず、あなたの言葉は届かなくなっていきますよ?

だから
僕の場合は作業の一連の流れやコツ、ポイントを先に僕が作り、まとめた物を渡す。

 

その教科書を見ながら、作業の前に一連の流れを教える。

さらに、細かい作業の流れを教えてから一度見せる。

そうすると不思議と一発で理解してくれます。

最初から細かく教えるとわからなくなりそうとか思うかもですが、ぶつ切りになってるほうが意味のわからないことって覚えられないものです。

 

メモをとったほうが覚えるというのは間違いです。

 

甘やかしすぎとかって声もあるかもだけど、そこまでしてあげるからこそその後輩がまた新人に、同じことをしてくれるんです。

その後輩がまた新人の後輩を、本当の意味で思いやるいいスパイラルがうまれてきます。


無能な上司ほど意味のない厳しさ、言い換えるとただのいじめだよね?ってことにこだわり若い世代が育たない。

 

教え方⑤自分でだけで考えさせるな

これもよく聞くセリフ。

「自分で考えろ」

じゃあもし算数レベルのあなたがフェルマーの最終定理を、お得意の自主性での考えで証明できるんですよね?

これはさすがに極論だけど、自分で考えてできるならこの世に教師も参考書も存在しませんよね?

 

大事なのは一緒に考えさせてあげること。

「どう思う?」って聞いてあげてその答えを否定せずに受け入れる。

 

答え自体は間違っていてもよくて、どう思考してその答えになったのかが大切なんです。

その過程を一緒に正しい道に連れて行ってあげる。

きっと自分で考えて思ったことを発言できるようになりますから。

 

たまに、「こんなこと聞くなよ。」ってくらい初歩的な質問をしてくる人もいるでしょう。

それこそ「自分で考えろ!」って言いたくなる気持ちもわかります。

が、ぐっとこらえて笑

その人が現時点でわからないのは変えられないから、その初歩的な質問をしなくていいように導いてあげるのが僕たち教える側の仕事。

 

質問が悪いのではないけれど、その答えは自分で出せるっていうところへ導く。

けっして放置はしないけれど、答えだけを先にだして甘やかしもしない。


それくらいのバランスがちょうどいい。

後輩の1番の味方で、理解者になってあげることを目指しましょう。

 

まとめ

 

いかがでしたか?

もちろん、この記事の考え方だけが正解ではありませんが、実際に美容室クリスティでは全スタッフが長く勤めています。

アシスタントは美容師以前に一人の人間です。


親御さんから大切な子供の指導をあずからせていただいてるのですから、大切に愛情持って接してあげてください。

みんなで美容業界を良くしていけたらいいなと思っています。

次回は教えられる立場からの、上手くなるためのコツをかいていきます。







 

タイトルとURLをコピーしました