美容室の嘘の裏側

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スタッフやお客様から搾取するための嘘

基本的に美容室はお客様のオーダーや依頼を受けて、美容師がそれに応じる請負業務です。

 

一昔前の時代ならハサミ一本あれば食べていけました。

 

 

しかし、現在の美容所の数は243360店舗。コンビニは約56000店で比較すると圧倒的な供給過多です。

 

 

黙ってオーダー通りの美容師は生きていけないこの時代に、経営者はどうやって売上を出していくのかというとこちら。

 

安い料金で誘惑して高い物を売りつける

よくポスティングされているチラシに、ご新規様限定〇〇円!!とかよく見ますよね?

 

 

まずは、安い値段で多くのお客様を来店させます。

 

 

そして、いざ行ってみると美容師がいろんなコースを説明してきて

 

 

「〇〇コースならこの値段で、トリートメントが〇〇で…。」

 

 

お得な値段だな。と思って行ったはずが、いざ会計してみると普通に美容室と変わらない…

 

 

よくある手口ですよね。

 

 

原因は、美容師には厳しい売上ノルマがあるから。

 

 

今は売上に関してオーナーに言われたことはないですが笑

 

 

僕も以前の勤務していた店では、かなりきつく言われてました。

 

 

しかし、実際の指名売上は今の方がかなりいいです。

 

 

雇われ美容師が売上を厳しく追求されると、お客様の事がだんだんお金に見えてくるんです。

 

「この人はいつもトリートメントも何もしない人だし。」

「この人は色々買ってくれるから絶対入りたいな。」とか。

 

 

これが頭に掠める時点で不誠実な気がしませんか?

 

 

ひどいと、自分がアシスタントしてたお客様そっちのけで、何でも買ってくれるお金持ちのお客様のシャンプーしてます笑

 

 

Hiro
Hiro

ちょっと一回落ち着こうぜ笑

 

そして次の段階ではこうなってきます。

 

売上のために嘘をつく

 

ノルマに追い詰められたスタイリストや、アシスタントは嘘をつきはじめます。

 

 

必要の無いものまで勧めるようになってくるんですよね。

 

 

パーマをかけてはいけない様な状態の髪に

 

「いやー難しいけど、このコスメパーマの高いコースならなんとか。」

「このトリートメントしてくれるなら大丈夫ですかねー。」

 

 

他にもいくらでも嘘はつけます。

  • ヘッドスパして髪質改善を
  • この毛髪再生のトリートメント
  • 市販のシャンプーは危険で
  • 毛穴の詰まりでハゲる etc…

 

絶対どれか言ったことあるでしょ?笑

 

 

僕は以前は実際言ってました。言わされていました。

 

数週間サラサラの手触りが楽しめて、おさまりや香りもいい。

 

 

それに対しての料金に納得できるなら、僕はサロントリートメントを否定はしません。

 

 

しかし、必死な美容師さんはこの事実を盛りに盛ります。

 

 

美容師として言います。死滅細胞の毛髪が根本的に再生することはないです。

 

 

脱毛は毛穴のつまりだけでなく、ホルモンや遺伝が大きい要因です。

 

 

例えば、毎日お風呂に入れていない国の人々はみんなハゲてますか?

 

 

業界大手の花王さんや、美容室専売品も製造してる資生堂さんも、そんな危険な商品を売って問題にならないわけがない。

 

 

しかし、この嘘や事実でないことで危機感を煽る、そのアシスタントやスタイリストが悪いんじゃないんです。

 

 

そうせざるを得ない状態にしてるお店のシステムが悪いんです。

 

嘘をつかせる美容室のシステム

 

使うと嘘のように髪が再生するシャンプー。

 

 

これはうちの美容室オリジナルの商品で、くせ毛も使い続ければサラサラに…

 

 

そんな奇跡みたいな物無いのにね笑

 

 

そんな成分があれば、業界で大騒ぎしてCMや新聞で一大報道です。

 

 

「私は嘘をつきたくないし、商品を押し売りしたくない。」

 

 

そういう話を上司に持っていくじゃないですか?

 

 

「じゃあ店販もトリートメントも売らなくていいよ。カラーやパーマのコースも安いものでいい。」

 

 

ただし、「それで売上があがるならね。」

 

 

基本的なシステムとして安く宣伝して、来たお客様に高いコースを勧めるっていう、まぁよくあるお店の設定で、そんな事は不可能ですよね?

 

 

実質、店内での美容師としての処刑です。

 

 

パーマなんて安いコースだとチオだけしかおいてない、縮毛矯正だってSHしか用意してない。

 

 

時間に対してのコストの関係です。

 

 

でもなんとか工夫して、安いコースで必死でやるじゃないですか?

 

「安いコースで上手くやったら、高いコース売れないだろ。」

「多少失敗してるくらいでいいんだよ。」

 

 

そんな事が平気で言える神経に笑えてきます。

 

 

結局は、自分達が提供する技術は安くしすぎるといい事が無いんです。

 

 

安い値段で呼べたとしても、その歪みはお客様に押し売りって形。

 

 

もしくは自分自身を犠牲にするか、そのどちらかで穴埋めしないといけないんです。

 

 

経営者は穴埋めしないからね?笑

 

「俺はお客様を呼んでやってんだ。感謝しろ!」

 

 

くらいにしか思ってないので。

そういう意味では、最近多い業務委託の形式は料金設定が安いです。

 

 

もちろん保証なんかも最低限だから、自分の顧客だけで成立する売れっ子美容師さん以外はおすすめしません。

 

 

給料が良くて単価が安い美容室は、お客様から搾取しても平気な精神でいられるくらい、強靭なメンタルが無いと続けるのは難しいです。

 

 

チキンハートな僕には無理でした笑

 

 

給料が良くて、料金もそれなりにきちんといだいてる。

 

 

そして何より、その料金に見合った、クオリティの高いサービスや技術を提供する。

 

 

そういう美容室で働きたいし、お客様も選んだ方がいいです。

 

 

もし上司に怒られても、それは料金に対してのクオリティに達していないから怒られる。

 

 

それはいい事だと思います。

 

 

シャンプーの話をひたすらしろとか、しょうもないことで怒られるのは嫌ですよね。

 

売らないと、まともな給料もいただけないので、目をそらしたりする人もいますが。

 

 

でもそうじゃなくて、きちんとお客様に向き合っていける。

 

 

 

そんな美容室や美容師さんと出会えると、きっと働くのが楽しくなります。

 

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